当サイトについて|少年院生活の実態

このホームページでは、管理人の実体験をもとに、少年が逮捕され、少年院に入院するまでの流れや、各施設での生活、およびそれらが社会復帰後にどのように影響するのかなどを書いていきたいと思います。

世間が思い描く少年院像と実際の少年院というのは、おそらく全然違うのではないでしょうか。
俺も実際に入院してみたら、想像とは全然異なり、少し驚きました。

各少年院によって全然変わってくるところではありますが、少なくとも俺が入ったところに関しての感想を言うと、少年院はただの厳しい学校みたいなところという感じでした。

そんな少年院での表向きの生活や裏側での生活、教官にすら理解できてるのかわからない少年同士の複雑な事情など、赤裸々に書いていきたいと思います。

少年院での生活が気になる方、身内や知り合いが少年院に入っていて更生を願っている方、その後の人生にどう影響するのか心配な方など、より多くの方のお役に立てれば幸いです。

もし気になることや、内容に間違った点がある場合などは、お気軽にお問い合わせいただけるとありがたいです。ご質問に関しましては、内容によってはよくある質問ページに記載させていただきます。


少年院送致までの大まかな流れ

少年院送致までの大まかな流れ

警察に逮捕されると、まずは48時間以内に検察に送致されます。
そして、勾留する必要があると認められた場合、そこからさらに24時間以内(逮捕時から72時間以内)に検察官は勾留請求を出さなければなりません。

ここでの勾留期間は原則として10日間ですが、証拠上やむを得ない理由があると認められる場合は、10日間以内の延長ができます。(基本的には延長される)
※一部の犯罪についてはさらに5日以内の再延長が可能。

そして留置場で12日~27日ほど勾留された後、少年の審判を円滑に進めたり、少年の処分を適切に決めるための検査を行ったりすることなどが必要な場合に、裁判所から観護措置(鑑別所送致)を言い渡されます。

鑑別所では、少年が非行に走るようになった原因や、今後どうすれば更生できるのかを専門的知識及び技術によって明らかにします。(これを鑑別と言う)

観護措置の収容期間は原則として2週間以内ですが、家庭裁判所の決定によって期間延長もあり、ほとんどの場合は2週間の延長をされて合計収容期間が4週間前後となることが一般的です。
※最大8週間まで収容することが可能。

そして審判の準備が整い、観護措置の期間の最終日になったら、いよいよ審判。

主に、保護処分(少年院送致・試験観察・保護観察・児童自立支援施設等送致)、検察官送致(成人と同様に裁かれる)、不処分(教育的措置)の3つの処分があり、ここで保護処分の少年院送致の結果を言い渡されることで、少年院に入院することが正式に決まります。

検察官送致になり、有罪が確定すると、少年院ではなく少年刑務所に収容されます。


少年院生活の基本

少年院での生活は階級制になっており、上の階級に進級していくことで退院が近づくようになっています。

1番最初は2級下といって、少年院生活の基本的ルールや行動訓練などを身に付けます。
行動訓練は、軍隊並みの内容になっています。

2級下の次は2級上→1級下という順番で、この期間を中間期と言います。
中間期は少年院生活のメインとなる期間で、中学生であれば義務教育を受ける「教科」に編入し、 16歳以上であれば職業補導を受ける「実科」に編入します。

1級下の次は1級上となり、いよいよ少年院生活の最終仕上げとなります。
生活に自立・自律が求められ厳しくなる部分があるとともに、比較的自由な部分も増えます。
院外への外出行事等もあります。(社会見学や殊遇外出など)

ちなみに、進級の逆もあり、悪質な規律違反などを犯したりすると「降級」になることもあります。

また、めったに見ることはできませんが、一応2級下のさらに下に、3級も存在します。
2級下で重大な規律違反を犯すと、3級になるようです。(※俺は実際に降級になった少年を2人見ましたが、3級になった少年は見たことがありません。)

少年院の存在価値

少年院は国立の施設で、国民の皆様が納めている税金により運営されています。

刑務所では、懲役といって受刑者は仕事のようなことをさせられるため、少なからず利益(赤字だと思いますので利益とは言えないかもしれませんが)を生み出しています。
一般企業が、仕事を依頼することもあるようです。

それに比べ少年院では、実科といって溶接や土木建築などの実務に近い作業を行ったりもしますが、そこに生産性はありません。 あくまで、実務を想定した職業訓練のようなものなので、少年院はほぼ100%税金のみで運営している状態です。

非行少年の少年院生活は国民の税金により賄われていると思うと、真っ当に生きている社会人の方々は、納得のいかない部分もあるかと思います。
入院していた俺自身でさえ、少年院のお金の使い方には多くの疑問があります。

しかし、少年院は絶対的に必要なものだと思っています。

非行少年たちは、もちろん本人たちに最も責任があるわけですが、生まれながらに犯罪を犯してきたわけではありません。 その少年たちを取り巻く環境、親、学校といった、大人・社会全体による影響を受けた結果、誤った道へと進んでしまったわけです。

国民1人1人に責任があるわけではありませんが、少年だけが悪い訳でもないのです。

少年院は、刑務所と比べて比較的更生率が高いと言われています。
1人でも多くの非行少年を更生させ、国に利益をもたらすことのできるイチ社会人へと成長させるためにも、少年院は必要で、存在価値のある施設だと思っています。

このページの先頭へ