少年院での生活

少年院生活。

「トイレ入ります!!」

こんなバカみたいなことをバカみたいにでかい声でバカみたいにシャキシャキ礼をして叫ぶ。
少年院の生活はそんなんです。

少年院に着いたら、やはりここでもまずは身体および所持品の検査。
俺が入った少年院では、鑑別所みたいにケツの穴までは見られませんでした。

鑑別所の生活では下着等は自分のものを使っていましたが、ここではパンツすらも自分のではなく、少年院所有のものを使います。自分の物で少年院内に持って入れるものは手紙ぐらい。

鉛筆などの文房具から、シャンプーやティッシュまで、本当に何もかも用意されています。

半端ない待遇です。

少年院生活でお金を使うと言えば手紙の発信時の切手ぐらいだと思います。
あとは自費での資格試験を受けるのであれば、その受験料など。

ご飯の量は半端じゃないし、少年院なんてのはまさに税金の無駄遣いのお手本みたいなところですね。
1食分を3回に分けても十分生きていけるぐらいの量です。

それを1日3回も食べないといけない。
少年院に入院した人は、まずはここで大きな壁にぶちあたります。
まぁ平気で食べる人もいますが、大概の人は、基本10kg以上は太って出院を迎えます。


少年院の詳細

俺の入った少年院は全部で6寮あって、1・2寮は16歳以上の少年、3寮は中学生、4寮は出院が近づいている出院準備生の寮。この4つは集団寮で、その他に5寮と静思寮というのがあり、この2つは単独寮です。

この少年院での生活は、6時45分起床、9時消灯でした。
曜日によって日課が変わり、主に職業訓練のようなことを行います。中学生は、教科。

その他、集会という名の公開処刑や、行動訓練、生活指導、マナーや常識などの何かしらの教育を受けます。

読書発表会や運動会、文化祭じみたことなんかもあります。
各少年院や時代によって変わると思いますが、ちょっと規律の厳しい学校のようなところでした。

院生同士の会話は許されず、もし話せば調査・謹慎で出院が2週間~1ヶ月のびます。

まぁ大概の人は消灯後に話していますが。

クソ真面目な人が同じ部屋にいれば、また話が別ですけどね。
少年院なんて、真面目に生活して真剣に更生を目指している奴なんてほとんどいないのが現実です。

少年院を出院した後の再犯率は、法務省か警察かどこかの機関が出していますが、それは出院後にまた捕まった奴しか統計に入っていないと思われます。

実際には、捕まる奴より捕まらない奴の方が圧倒的に多い訳だから、再犯率なんて90%を余裕で超えるでしょうね。少年院も、方針を大きく変えるべきだと心から思います。

職業補導

職業訓練は、溶接や土木、板金からパソコン指導まで、色々あります。
入院時に希望を聞かれ、定員にもよりますが大体その希望通りの職業訓練を受けることができます。

この職業訓練というのも各少年院によって全く変わってきますが、本当に色々なことを学ぶことができます。ちなみに俺はパソコンの扱い方を学ぶ実科に編入しました。

おかげさまで、今ではIT企業に就職することができ、まだ基本的な知識しかありませんがこうやってホームページを作成・運営することもできるようになりました。

少年院上がりという経歴は大きな荷物になりますけどね…。

少年院の入院から出院までの主な流れに関しては、出院までの流れをご参考ください。

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