留置場での身体検査

取調室から留置場への移動。
「開場~」 「開場、開場~~」
扉を開けるのに、わざわざその場にいる看守がみんな「開場~」と言う。

開ける人間が1人言えばいい話だと個人的には思いますが、まぁ留置場はとりあえずそんなところです。
留置場に移動したら、手錠と腰の縄を外されます。基本的に、留置場内で手錠などをされることはありません。

そして、まずは身体検査と衣服・持ち物の検査。
パンツ一丁になり、金属探知機を全身に当てられたり、ジャンプしたりスクワットしたりします。
その間、別の看守が持ち物を一つ一つチェックして書類に記入していく。

女性の場合は、物を隠す場所が男よりもたくさんあるため、より厳しくチェックされるそうです。
※その場合、担当の看守も必ず女性。


留置場の勾留部屋へ移動

身体検査・所持品検査が一通り終わったら、留置場の勾留室(留置室)に入れられます。

2畳半、トイレ、のみ。ほかに何もありません。
各留置場や部屋によって変わりますが、まぁ広さ以外には特に変化はないと思われます。

トイレに関しての説明や、毛布を渡されたり、別に寝っころがってても良いというような、基本的ルールを口頭で説明され、その後は部屋に放置されます。

また、これは全国的な文化かどうかはわかりませんが、俺の地元の留置場では、歴代の留置場に入ってきた人間が自分の名前を壁に彫っていました。

部屋の中は特にすることがないので(その中でも初日は本当に何もない)、そういった壁の落書き等を見て時間をつぶすことになると思います。

留置場での生活

逮捕された後、48時間以内に勾留手続きをしに検察庁や裁判所に連れて行かれます。
その際、10日勾留を言い渡され、事件がよっぽど小さな事件じゃない限り、10日後にはさらに10日の延長を言い渡され、最大20日まで勾留されます。

留置場での生活は7時起床、そこから掃除、洗面、朝食。
その後は適当に午前の取り調べ。

12時~13時昼食、その後はまた適当に午後からの取り調べ。
17時までにはまた部屋に戻され、17時半頃から夕食が配られる。

その後は布団を部屋に入れ、洗面をして、部屋に戻る。
20時には消灯。
大まかな流れはそんなとこです

留置場での取り調べ以外の空き時間はというと、本を読む…ぐらい。
後は人によりけりですが、筋トレをしたり、ボーっとしたり、寝たり、ウソの供述を一生懸命考えたりするぐらいだと思います。

ちなみに、12時~13時の昼飯の時にはラジオが流れます。ちょっとした楽しみですね。

留置場は、入った人の十中八九は「とにかく暇」と言います。
本の差し入れが無ければ、留置場に置いてある数十年も前の小説のような本を読むぐらいしかすることがないからです。

入浴に関しては、週に2~3回が一般的です。
ちなみに俺が勾留された留置場は、入浴は週に2回でした。正直かなりキツいです。
また洗濯に関しては、入浴の際に留置場の洗濯機で収容者全員の衣類を一斉に洗います。(看守がしてくれます)

そんなこんなで、暇な生活も20日間が経てば、一度裁判所へ行き、裁判官からちょっとしたことを言われたあと、観護措置を言い渡されれば鑑別所へ移送されます。
事件が小さなものであれば、ここで釈放となる場合もあります。

留置場での面会

留置場では、基本的なルールとしては、家族・彼女(彼氏)・友人・同僚など、誰でも面会が可能です。
ただし、多くの場合は「接見禁止」という、特定の人(家族のみ等)しか面会してはいけませんよ~という指定がなされます。

接見禁止になる場合の一般的な条件としては以下の通りです。

1.共犯者がいて、口裏合わせなどの行為が行われる危険性がある場合
2.事件に関して否認を続けている場合
3.余罪があり、それが捜査段階である場合

中には誤りがあるかもしれませんが、基本的には上記のような場合に「接見禁止」となります。
ただ、接見禁止になっても、一般的に親・兄弟は面会が可能な場合が多いようです。

留置場での手紙

手紙に関しても、面会と同様で基本的に誰でも手紙を書くことができます。
が、あまり留置場にいる時に手紙を書くという話は聞いたことがありません。

留置場では勾留の更新が10日単位なので手紙を書くタイミングは限られていますし、その10日間の間でも他の署へ移送されたりすることもあります。
また、接見禁止と同様で手紙を送ったところで受け取りが不可能な場合も多いです。

手紙を書きたいと考えている方は、鑑別所へ移送されてからの発信をおすすめします。

留置場生活の詳細

こちらのサイトでは、留置場生活をより細かく砕いて解説しています。
興味がある方はご参考ください→留置場

このページの先頭へ