少年院の生活で得たもの

少年院では、様々なものを得ることができました。

単純に学習能力も飛躍的にUPしましたし、考え方も変わりました。
実科(職業訓練)を通してちょっとした知識・スキルを身につけることもできました。

敬語も使えるようになりましたし、礼儀・マナーもある程度身に付けることができ、体力はつきましたし忍耐も身につきました。

中でも、少年院で学んだ敬語や礼儀・マナー・常識などに関しては、今の自分の人生において、とてつもなく大きな財産になっています。

当サイト内では崩した文章を使っていますが、リアルの日常においては、そこらへんにいる中途半端な大学生よりもマトモな対話、および電話やメールでの応対などが出来ていると思っています。

今の会社にも、俺より後に入ってきた大卒の人間や専門卒の人間が沢山いますが、「大学出とる人間っていってもこんなもんなんか」と思ってしまうほど低レベルな人間が多いです。

一流大学を出ていれば頭は良いのかもしれませんが、人間として身に付けておくべき敬語や礼儀などを知らない人は意外と多いということを知りました。

そういったところから、自分自身に自信を持てる部分が出来たというのも、財産になっています。

少年院生活を経て1番の変化

一番の変化は、人の気持ちを考えるようになったこと。

当たり前のことですが、それが昔の俺はできていませんでした。
だから人を殴ったり、物を盗んだり、迷惑ばかりかけてこれたのだと思います。

少年院に入院すると、絶対と言っていいほど「被害者の気持ちを考える」時間があります。
そういった経験を通して、よりリアルに被害者の方々の気持ちを考えるようになり、そして今では自分と関わっている全ての人たちの気持ちを考えて接するようになりました。

今なら、財布が落ちていたら交番に届けると思います。
その財布を落とした人が今どういう思いをしているかを考えられるようになったから。
それは当たり前のことではありますが、俺にとってはとてつもなく大きな変化です。

そういう1つ1つの変化を感じられる瞬間、自分の成長に自己満足します。
自分で自分のことが「変わった」って思えることは、凄くうれしいことです。

いま少年院にいる人や昔少年院に入っていた人には、更生は被害者や社会のため、自身の家族のためだけでなく、自分のためにするものでもあると気付き、頑張っていってもらいたいです。

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