出院後の交友関係

少年院に入ったことで本気で更生しようと思ったのであれば、大半の少年は以前の交友関係の断絶を試みるのではないでしょうか。

少年が非行を犯すか犯さないかは、周りの友人によって大きく左右されるからです。

しかし、不良の世界に長くいたら長くいたほど、マトモな人間と接した時のギャップは大きいのが現実です。

趣味は合わないし話も合わない。まぁこれは人それぞれだし、その人のコミュニケーション能力なども関係してくることではありますが。

また、一番苦しむのは、少年院で生活していた空白の期間です。
少年院に入っていたことを打ち明けても理解してくれる友人であれば問題ありませんが、少年院上がりの人間に対する一般の目というのは、想像以上に厳しい場合がほとんどです。

だからと言って、少年院に入っていたことは秘密にしたとしても、その間の期間についての出来事などを質問されると、嘘をつくか、「秘密」と答えるかの二択になってしまいます。

俺の場合、成人式を少年院内で迎えたため、他愛ない話の中で成人式についての話をふられて、返答に少し困ったことがあります。

不良交友の断絶は更正する上で必要?

少年院では「不良交友を断絶すること」と教育を受けます。

しかし、若い少年にとって友人との縁を切るのは辛いものです。

はたして、交友関係を絶縁する必要があるのか?
俺の個人的な意見としては、Yesです。

これは意見が別れるところでしょうが、昔の交友関係に戻り、かつ更生するのは非常に難しいです。

周りの友人の不良傾向がどれだけ進んでいるか、今までどれだけ不良の世界に足を踏み入れていたのか、ヤクザとの付き合いはあったのか、年齢は何歳なのかなど、そのレベルによっては問題ないかもしれませんが、ある一定以上のところまで足を踏み入れていたのであれば、昔の友人との付き合いは再開させるべきではないと思います。

さらに言えば、出来るようであれば地元以外の場所に帰住することで、更生率はグッと高まると考えられます。

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